ポンジスキームに騙されるのは見栄っ張り
一番有名な詐欺手法「ポンジスキーム詐欺」
簡単に言えば、実体のない投資話で自転車操業的な詐欺を行う手口ののこと。
例えば、「利回り30パーセント+元金保証あり」のようなことを言われたらあなたはどう感じますか?
そんなうまい話があるわけない(けど、信用している人からの話だ)と言ってもしかしたら投資話に乗ってしまうかもしれません。
信用は連鎖的に大きくなるので、自分の信用している○○さんが言っているのだからあり得るのではないかと思ってしまいます。
しかも、詐欺師たちは最初の配当を出し信用を勝ち取ります。信用させて3回目くらいにドロンするパターンが多いです。
「利回り30パーセントで10万人が出資していて30億もの運用実績があり、あの有名な○○さんも出資している」
こんな感じで尾ひれを付けて信用を集め結果的に儲け話に乗ってしまうパターンが定番です。
これがまさにポンジスキーム詐欺の典型例。
ポンジ・スキーム詐欺とは
ポンジスキーム詐欺とは「利回り30パーセント+元金保証あり」のような非現実的なリターンを出資者から集めたお金そのままを横流しすることで作り出す詐欺のことです。
ポンジ・スキームとは、詐欺の一種で、「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、謳っていることとは異なって実際には資金運用を行わず、後から参加させる別の出資者から新たに集めたお金を(やはり運用せず)以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用が行われ利益が生まれてそれが配当されているかのように装うもののこと。
本来なら運用利回り30パーセントなんてのは世界NO1の投資家ウォーレンバフェットですら難しい話なのですが、集めたお金をそのまま配当に回すことで見かけ上の利回り30パーセントは可能です。
ポンジスキームは有名詐欺師「チャールズ・ポンジ」がアメリカで1920年ごろに発明した詐欺で今も同じようにこの手法が使われています。
ねずみ講とポンジスキーム
ねずみ講とポンジスキームは全く違います。
ねずみ講は紹介制度を通じてピラミッド型に裾野がひろがっていく仕組みで、上位層は儲かります。
これは年金の仕組みにも似たようなものが使われています。マルチ商法もそれに類似しています。マルチは犯罪ではないですが、マルチの人としかつながりがなくなってしまいます。
一方でポンジスキームは出資したお金が増えた状態で出資者の手元に戻ることが大前提のスキームなので新しい出資者が見つからなければすぐ破産してしまうのです。
ポンジスキームとタコ足配当
さて、こんな胡散臭い投資なんかしないというひとの中にも実は似たような合法詐欺に騙されている可能性があるので最後にご紹介します。
「毎月分配型投資信託」
この文字にピンと来た人は鋭いですが投資の初心者をターゲットに証券会社があたりまえのように売りつけてくる商品がこの毎月分配型投資信託です。
これは、手数料ハンターの証券会社がこぞって売ってくる商品なので絶対に買わないようにしましょう。
見栄っ張りと勉強をぜずに他社に丸投げする人は自分の大事なお金を失います。
なので、お金は自分でネットで証券会社に口座を開いて自分で投資信託を選択してあとはずっと放置しておくくらいがよいかと思います。